夏の終わりに血が足りなくなる? 医療を支える献血と私たちにできること
カレンダーが8月下旬に差し掛かると、全国の血液事業の現場では非常に深刻な事態が進行します。
例年、お盆休みの旅行や帰省、連日の記録的な猛暑による外出控え、さらに学校の長期休暇が重なることで、街頭での献血協力者が急激に落ち込んでしまうからです。
しかし、私たちが休日を楽しんでいる間も、病気や事故と闘う人々にとっての医療の時計は1秒たりとも止まりません。
救急医療における激甚な外傷手術はもちろんのこと、白血病やがん治療における抗がん剤投与後の輸血、さらには難病患者への血液製剤の投与など、医療現場では毎日絶え間なく大量の血液が求められています。
現代の高度な科学技術をもってしても、血液を人工的に合成することは不可能です。
加えて、採血された赤血球製剤の有効期間は採血後わずか28日間、血小板製剤に至ってはたったの4日間しか保存が効きません。
つまり、常に誰かが血を提供し続けなければ、医療の供給体制そのものが崩壊してしまう構造になっているのです。

毎年恒例となっている「夏の終わりの血液危機」を救うために必要なのは、特別な支援策ではなく、私たち市民一人ひとりのささやかなアクションです。
近年はWEBや専用アプリから簡単に空き枠を確認・予約できるようになり、涼しい屋内の献血ルームで快適に協力できる環境が整っています。
医療や福祉に携わる方はもちろん、一般市民としてもSNS等で「今の時期、血液が足りていない」という事実をシェアしたり、家族や友人を誘って献血に出かけたりすることが大きな救いとなります。
「誰かのための献血」ではなく、私のため、家族のため、身近な人のため…それでも良いのです。
そういう個人の思いが慢性的な血液不足を防ぐことになります。
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