認知症の「夕暮れ症候群・夜間徘徊」から家族と本人を守る安心ケア
蒸し暑い熱帯夜が続く夏の終わり頃、認知症のご家族が夜中に家中をウロウロしたり、ふらりと外へ出て行こうとしたりして、ヒヤッとした経験はありませんか?
特に日の入りから夜にかけて強い不安感やソワソワした興奮が見られる現象は、「夕暮れ症候群」と呼ばれています。
夏の厳しい暑さによる体力の衰え、急な部屋の暗さ、自律神経の乱れなどが重なることで、この症状はより引き起こされやすくなります。
「エアコンが寒くて苦手」と電源を切ってしまい、夜間に室内で熱中症になってしまうケースも後を絶ちません。介助する側も気が気でなく、眠れない夜が続いてしまいますよね。
■数字で見る「徘徊」の現状と夜間のリスク
警察庁が2026年6月に発表した最新データによると、2025年(令和7年)の1年間に認知症やその疑いで行方不明届が出された件数は17,345人に上ります(うち80歳以上が約6割)。
夜間限定の徘徊件数のみを抜き出した統計はありませんが、警察に届け出ない「ちょっとした道迷い」や「夜間のウロウロ」も含めると、潜在的な数はさらに膨れ上がると考えられています。
夜間の外出は事故や熱中症のリスクが一気に跳ね上がるため、早めの環境整備が欠かせません。

・昼間の過ごし方で「心地よい眠り」の基盤をつくる
日中に負担のない範囲で軽いストレッチや部屋の中での身体動かしを取り入れ、適度な疲労感を作りましょう。昼夜のメリハリがつき、夜間のスムーズな入眠につながります。
・「暗がり」をつくらない環境調整
夕方になったら早めに照明をつけ、部屋や廊下を明るく保ちましょう。影や暗がりが減るだけでも、ご本人の「ここはどこだろう」という心理的負担や恐怖感が和らぎます。
・見守りグッズ(介護テクノロジー)を利用する
ベッドから離れた際にお知らせしてくれる人感センサーや、ドアの開閉を伝える通知センサーなどを導入するのもおすすめです。四六時中気を張る必要がなくなり、ご家族の睡眠時間と心のゆとりを確保できます。
介護は家族だけで抱え込まず、便利で安全なツールや周りのサポートを上手に使うことが大切です。
ご本人の「不安な気持ち」に優しく寄り添いつつ、家族みんながほっとひと息ついて眠れる環境を、少しずつ整えていきましょう。
『はる訪問看護ステーション』では、新規ご依頼・お問い合わせの受付中です。お気軽にご連絡ください!
『はる訪問看護ステーション』では、訪問看護師さんを募集中です!ご興味のある方、お気軽にご連絡ください!


