これからどうなる「高額療養費制度」

「高額療養費制度」の負担上限額が引き上げになるようです。

「高額療養費制度」とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月（月の初から月末まで）で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
簡単に説明すると、たとえば「医療費が100万円」かかり、「高額療養費制度」の「自己負担限度額が14万円」の場合、実際に窓口で支払うのは14万円です（残りの86万円は高額療養費として支給され、負担することはありません）。
年齢や所得により限度額は変わりますが、医療費の負担が大きくなった場合に非常に役立つ制度です（それでも家計には厳しいですが…）。

この自己負担限度額が引き上げられることになりました。
総理の発言が二転三転しているようですが上がるのは間違いないようですね。
自己負担限度額の引き上げは「保険財政が厳しい」ということでの改正案です。
確定ではありませんが、年収約370万円から770万円の所得ならば自己負担限度額が10％程度引き上げられるようです。
タイミングも悪いです。
物価高騰やガソリン高騰のいま、さらなる負担を求めるのは「酷」というものでしょう。。

いま健康な人は（自分には関係ないからどうでもいい）と考えるかもしれません。
しかし、自分だけでなく身内にも何があるかわからないのが人生。
明日、事故に遭うかもしれませんし、大病になるかもしれません。
そういう時、「適切な治療を受けさせる」「家計に対する心理的負担を減らす」のに大いに役立つ「高額療養費制度」。
一時的なものではなく、継続的に改悪の方向に進んでいるような気がします。

実は私も「高額療養費制度」を利用していました。
骨髄性白血病という薬が高い病気です（最初は薬代だけで月額100万円）。
それが月額10万円くらいになり、非常に助かりました。
利用経験のある人間としては「高額療養費制度」は適切に、政治家や高所得者目線でなく、一般人の目線で運用してほしいですね。

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