若年層の住宅ローン破綻が拡大

20~30代の若い夫婦から、購入した家の「任意売却」の相談が増えているようです。

千里コンサルティングオフィス(愛知県名古屋市)は、住宅ローン返済困難者の増加を受けて、10月1日に名古屋市に「任意売却の専門相談室」を開設しました。
特に20~30代の若い夫婦からの相談が過去3年で1.5倍に増加しており、離婚や多重債務、収入に見合わないローンが主な原因とされています。
破綻すると住宅は競売にかけられ、市場価格の5~7割程度でしか売却できず、債務が残ることで生活再建が困難になります。
今後は金利上昇や単身・高齢世帯の増加により、さらに返済困難者が増えると予測されています。

■若い世代で住宅ローン破綻が増えている理由
・共働き前提のローン設計で、離婚によって収入が半減し、返済が困難になるケース。
・将来の昇給や副収入を見込んで無理なローンを組んでしまい、実際の生活費や支出とのバランスが崩れてしまう。
・クレジットカードや消費者金融など、住宅ローン以外の借金が重なって、返済能力を超えてしまう。
・変動金利型の住宅ローンを利用している場合、金利が上がると月々の返済額も増えてしまい、家計を圧迫する。
・物価高による生活費の増加(食費や光熱費などの基本的な支出が増えて)、ローン返済に回せるお金が減ってしまう。

こうした要因が絡み合って、支払いが難しくなるようです。

■住宅ローン破綻を避けるためのポイント
・収入に見合ったローンを組む
・固定金利も検討する
・結婚・出産・転職・離婚などによるライフプランの変化を見越す
・貯蓄と保険で備える
・多重債務を避ける
・早めの相談をためらわない

家を買う前に信頼できる人に相談することも大事です。
どんな変化があるかわからない人生。
メリットばかりではなく将来のリスクも考慮した買い物をしましょうね。

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