スイセンで食中毒

春に美しい花を咲かせるスイセン。
その食中毒による被害が時々報じられます。
葉や球根には毒性成分が含まれており、誤って食べると食中毒を引き起こすのです。

■スイセンに含まれる有毒物質
・リコリン(アルカロイドの一種)。
・シュウ酸カルシウム
■症状
・吐き気
・嘔吐
・腹痛
・下痢
・発汗
・発熱
・神経症状(めまい、頭痛、けいれんなど)
■食べてしまう原因
・スイセンの葉をニラやネギと間違えて食べる。
・球根を玉ねぎと間違えて食べる。
・庭や畑に植えられている場合、他の野菜と一緒に採取してしまい誤って調理する。
※ニラと間違えてスイセンの葉を誤食して食中毒になることも多いようです。
 ニラとスイセンの見分け方として、ニラには特有の強い臭いがあるのに対し、スイセンには臭いがありません。
 また、ニラと比べてスイセンは葉の幅が広く、草丈が高く、葉が厚い傾向にあります。

■応急処置
・口をすすいで口の中に残ったスイセンの成分をよく洗い流す。
・多めの水を飲んで、体内の毒素を薄める。
・症状が重い場合や、症状が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診する。

スイセンによる食中毒は、日本では比較的少ないですが毎年報告されており、死亡例もあります。
誤って食べないようにしましょうね。

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